金沢国際地方政府宣言を提言してから5年が経ちました。
未来に向けて、もう一度宣言を確認して、現状に合うものにする検討会を開きます。
次回は 2021年1月26日 火曜日 「くるま座」にて
報告 「金沢国際地方政府宣言」の第2稿への見直しの進め方 2021年1月15日(金)19:00~ 於 くるま座事務所 赤字部分が変更と交わされた意見 (文責 森)
Ⅰ 「金沢国際地方政府宣言」第1稿概観
・宣言ページの明確化 前文は宣言ではないか。より端的な宣言文に書きぶりを見直す。
・6年間の経過により、情勢も施策も変化している。いま何が必要か?
・新型コロナ禍によりこれまでとは違った暮らしと地方行政のありかたを述べる必要がある。(「リカバリー」の意識)
・マイナス市政からまともへ(マイナスからゼロへ)というトーンが基調になっている。
・建設的批判、希望の持てる批判を心がけよう。
・自分たちの金沢をこういうまちにするという宣言を。
そのために、それぞれが「夢の金沢」を出し合うことから始めよう。
・2015年版宣言では、政策部分が箇条書きで言葉を列記してとどまった。これをより具体的に表現すると生き生きした血の通った市民のまちづくり構想になるはず
・市政・市民生活の現実にあるエピソードをコラムにして織込むと、宣言のもつ問題意識を具体的イメージにすることができよう。
・それを政策上裏付けるために予算、財政を具体的に検討する。私たちのまちという定めたゴール(ビジョン)に向かって予算のあり方を構想するという順序。
Ⅱ ワーキングをどうすすめるのか
1.中心軸としての地域経済分析・財政分析
(金沢大学教授碇山洋さんとの共同分析を軸に)
●金沢は貧困がない街との漠然としたイメージが付きまとっている。しかし、現実には貧困格差は進行している。これを可視化することは市政と地域社会のありようを考えるうえで極めて重要だ。学術論文にするのではなく、生活に根差した可視化作業のほうが適している。
(1)分析の目的
新自由主義的な社会観念をベースに持つ山野市政10年。その経済産業政策が市民生活と地域社会に与えた影響を客観的かつ批判的に分析し、市民のための経済に必要な経済政策、産業政策、財政政策を対置すること。
(2)調査分析の主要な観点
①格差の状況
富の偏在と貧困の実態
②地場産業の構造変化
③富の域外流出・域内循環に関して
④金沢市財政の状況
決算関係各種資料からの分析と評価の共有
(3)手法
①金沢市統計書より
②財政に関しては2020予算、2019年度決算関係資料より
③その他
●実態分析の切り口として
・生活保護受給の状況 ・税の滞納状況 ・公共料金の滞納状況 ・給食費の滞納状況
・貯蓄残高の状況 ・「子どもの貧困対策基本計画」策定に際して行われた家庭調査
・ノーマラーゼーションプラン改定に際して行われた生活実態調査
他 行政調査やデータを活用する
●碇山さんの分析視点、研究成果に学ぶ
2.スケジュールの具体的な組み立て
(1)厳冬期(ワーキング・座学)―月例複数回―
地域経済分析・財政分析 縦軸として継続的に
■1月15日(金)分析手法、計画(本日)
■1月26日(火)ワーキング
・「私の夢の金沢」を各々が持ち寄り出し合うワークショップ
・貧困格差の実態を表すエピソードの出し合い
■2月 8日(月)ワーキング
・金沢市の調査、統計データにもとづく貧困格差の実態分析作業
■2月23日(火祝)ワーキング
・金沢市の調査、統計データにもとづく貧困格差の実態分析作業
■2月27日(土)or28日(日) 碇山さんの総括講座
(2)春季 ―月例2回ずつ+土日活用ー
地域エネルギー自治政策と社会的共通資本
■3月 8日(月)ワーキング
・金沢市のガス事業・発電事業民営化問題に即して
■3月13日(土)or14日(日)地域経済論講座(佐無田光さんに依頼したい)
■3月25日(木)ワーキング 地域経済政策のとりまとめ
交通まちづくり論(これからの公共交通のあり方)
■4月 バス事業・公共交通の現状と課題 大谷内世話人(バス運転手)からの課題提起
以下は未具体化
『交通まちづくり』輪読学習会 平
一向一揆湯涌谷衆現地学習(フィールドワークと座学)土日
(3)夏季 ―月例2回ずつ+土日活用ー
●平日ワーキングでの各章の見直し文案は、森よりたたき台提出(月2回)
●土、日を活用した 講師との座談会、市民公開を織り込む
5月 コミュニティ論(金沢の市民協働の現状)
学生のまち市民交流館視察、若者の主体的な文化活動
6月 行政評価ワーキング 気候変動対策への市民の取り組み
7月 第2稿の起案・検討
8月 パンフレット化のプランニング開始
Ⅲ 次回ワーキング
1月26日(火)19:00~ くるま座事務所にて
「私の夢の金沢」を持ち寄って